小須田達哉さん
パーソナルトレーニングコース
【祝!『英語コーチング・アワード』TOEIC Speaking & Writing賞 大賞受賞】
短期集中型の英語パーソナルジム『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。言語学や英語教授法についての高い専門性をもつ英語のパーソナルトレーナーが、言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見に基づいたトレーニングを提供し、多くのビジネスパーソンの英語力を伸ばしています。
今回は、ENGLISH COMPANYで90日間のパーソナルトレーニングを受講した小須田達哉さんと、担当の伊丸岡トレーナーにお話をうかがいました。小須田さんは、コロナ禍という状況下でも海外移住の夢を諦めずに日本で英語学習を継続。受講前はTOEIC模試で500点だった英語レベルを、IPテストで895点を獲得できるほどまで伸ばし、最終的にはバンクーバー(カナダ)への移住も実現させました。また、特にめざましい成果をあげた学習者の方に贈られる、一般社団法人「日本英語コーチング協会」主催『英語コーチング・アワード』TOEIC Speaking & Writing賞の大賞も受賞されています。
コロナ禍でも海外移住という夢を追い続けられた原動力はどこにあったのか、そして夢の実現のためにENGLISH COMPANYがどんなサポートをしたのか、詳しく探ります。
*インタビューはオンラインにて実施しました。
――小須田さんは現在、海外移住という夢を叶えてバンクーバーにお住まいですね。そもそも海外を目指したのはどのような理由があったからでしょうか?
小須田さん:前職で海外と関わる仕事をやらせていただき、日本だけにとどまらず海外でも自分が活躍できるフィールドを増やしたいと思ったのがきっかけです。
当初はワーキングホリデービザを使ってドイツのベルリンに行く予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により海外渡航そのものが難しい状況になってしまい……。それでも、海外渡航を目指して日本での仕事を辞めたのに、ここで夢を諦めたらカッコ悪いという思いが強くあったんです。そこで、当初予定していたワーキングホリデービザに近いということもあり、年齢制限や期間の定めがないCo-opプログラム(※学生ビザと就労ビザが併用されている制度)を受けられるカナダに行くことを選びました。
いまは、バンクーバーの専門学校でグラフィックデザインの勉強をしています。将来的に海外でビジネスを展開するために必要なスキルとして、英語でのコミュニケーションスキルはもちろん、異文化でも受け入れられるようなデザインのスキルも身につけたいと思って、日々励んでいます。
トレーニングを受講した小須田さん。
滞在先のカナダからインタビューに応じてくださいました。
――コロナ禍で紆余曲折があったとはいえ、最終的に海外移住を実現されたのはすばらしいですね! 海外に行かれる前は不安などありませんでしたか?
小須田さん:大学院生時代には英語の論文を読んでいましたし、前職でも英語で書かれた情報を収集したりはしていました。ただ、基本的には「読む」だけ。英語を聞いたり話したりする機会はほぼなかったため、現地でうまくコミュニケーションをとれるかどうかはとても不安でしたね。ドイツへの渡航を断念せざるを得なくなったぶん、日本にいるうちに英語をしっかり身につけて、海外に行ったらすぐに使えるようにしたいとは思っていました。
――それで英語のスクールに通うことを検討し始めたのですね。最終的にENGLISH COMPANYを選んだ理由はなんでしょうか?
小須田さん:最初はネイティブの先生が英会話を教えてくれるスクールを探していました。でも、インターネットでいろいろ調べているうちにENGLISH COMPANYのパーソナルトレーニングにたどり着き、まずは体験授業を受けてみたんです。そのときに、ネイティブ講師が教えるスクールとの違いを質問し、「文法やリスニングなど基礎的なことを飛ばして『英会話』のトレーニングをしても伸び悩む。まず大切なのは土台づくり」だとトレーナーさんが答えてくださったのがとても印象的でした。
というのも、自分のまわりにはオンライン英会話をしている人がたくさんいましたが、その人たちが「英語力が身についた!」と言っているのを聞いたことがなかったんですね。トレーナーさんがおっしゃるとおりだなと納得して、コミュニケーションするための英語力の土台をまずは築く必要があると思い、ENGLISH COMPANYの受講を決意しました。
TOEICの点数アップではなく、実用的な英語の習得が目標であることも受講前に相談させていただきました。パーソナルトレーニングという特徴を活かして、僕の希望も取り入れたうえで90日間のトレーニングプランを組んでくださったのはありがたかったですね。
――ここからは、トレーニングを担当した伊丸岡トレーナーも交えてお話をうかがいます。受講初期の小須田さんは、英語の面でどのような課題をおもちだったのでしょうか?
伊丸岡トレーナー:英文を日本語に訳しながら読んでしまっており、それがリーディングスピードを妨げているようでした。日本人の英語学習者の方でよくあるのが、きれいな日本語に訳そうとして英文を行ったり来たり「返り読み」してしまうケース。小須田さんにも返り読みの傾向が見られ、そのせいで英文をスムーズに読みこなせていないようでした。
トレーニングを担当した伊丸岡トレーナー
ーーなるほど。その「返り読み」の癖を改善することで、リーディングスピードのアップが期待できるというわけですね。具体的にどんなトレーニングをしたのでしょうか?
伊丸岡トレーナー:返り読みをせず、英文を英語の語順のまま読めるようにするために、英文を意味のかたまりであるチャンクごとに理解していく「チャンクリーディング」のトレーニングを行ないました。あらかじめチャンクごとに区切った教材を使用して、チャンクごとの意味や、チャンクとチャンクの意味のつながりをまずは理解していただきました。
チャンクごとにひととおり内容をイメージできたら、チャンクごとに意味をすばやく想起できるか確かめる「サイトトランスレーション」や、チャンクの内容をイメージしながらの「音読」に取り組みました。サイトトランスレーションでは “合いの手” を効果的に入れることによって、次にどんなチャンクが来るか小須田さんに考えていただくようにしましたね。チャンクの順番で理解する習慣をつけていただくほか、返って聞くことのできないリスニングの際に英語の語順で理解できるようにする狙いがありました。
小須田さん:チャンクごとに前から順番に理解していく読み方はこれまでの義務教育過程では教わってこなかったので、この読み方を知れたのは新鮮でした。英文の意味の理解の仕方にとても役立ちましたね。
また、やったことのないチャンクリーディングやサイトトランスレーションといったトレーニングも、当初はきちんとできるか不安でした。でも、正しいやり方を丁寧に教えていただき、それを継続することで、理解できる量も増えていったように思います。
ーーリスニングの面では、小須田さんはどのような課題をおもちでしたか?
伊丸岡トレーナー:音声面に関して言うと、ネイティブが言いやすいように音をつなげたり省略させたりと “省エネ” で発音していく「音声変化」の理解が課題でした。例を挙げると、「on a bus」はカタカナ的に読むと「オン ア バス」ですが、実際には音声変化の「連結」がonとaのあいだで起こって「オナバス」のように発音されるという類いの現象ですね。
リスニングは「音を聞き取る」「聞き取った音の意味を理解する」という2段階の過程があり、そもそもなんと言っているのか正しく聞き取れないと、相手の話した内容を理解するのは極めて困難です。特に、音声変化が起きていることを知らないと、単語レベルは難しくない場合でも、速く感じて聞き取れないということが起こりやすくなるんですね。
ーー音声変化を身につけていただくためにどのようなトレーニングをしましたか?
伊丸岡トレーナー:まずは、聞いた音声を紙に書き取る「ディクテーション」を行ない、自分が聞き取れていない音がどこか、弱点を客観的に把握していただきました。そして、英文のなかで起こっている音声変化のルールと条件を確認したのち、音声変化が無意識に再現できるまで「オーバーラッピング」に取り組みました。
音声変化が起こっている箇所を含む英語の音声を、オーバーラッピングで最初から最後まで完全に重ねて発音できれば、自分が想定する発音とネイティブの自然な発音のギャップを埋められますから、細部まで聞き取れる箇所も増えていきます。くわえて小須田さんには、音声変化が起こっている箇所に印を書いて、どんな音声変化が起こっているかを説明していただくことで、さらに理解を深めるようにしました。
最初は音声変化というものを知らない状態からのスタートでしたが、小須田さんが興味をもってくださったこともあり、一度ルールを教えると理解は早かったですね! トレーニングを続けていくごとに音声変化の再現がうまくなり、聞き取る力も上がっていきました。
小須田さん:受講当初はリスニングには多少自信があったのですが、課題を指摘していただくうちに「リスニングもしっかり練習しなければ……」と思うようになりました(苦笑)。音声変化は学生の頃に教わったことがなかったので新鮮でしたね。音声変化を知り、再現できるようになるまで発音練習をすることで、聞き取りやすくなった実感がたしかに湧きました。
――小須田さんは当初、海外移住した際に現地でうまくコミュニケーションをとれるか不安ということで、実用的な英語の習得を目指されていました。ここまでは主にリーディングとリスニングのお話でしたが、その先のアウトプットスキルにつなげるために、どうアプローチしましたか?
伊丸岡トレーナー:もともとスピーキングスキルを伸ばしたいという希望がおありだったので、トレーニング初期の段階から暗唱は取り入れていましたね。文型の理解がやや曖昧な部分があったため、リーディングのトレーニングで扱った英文のなかの一段落を暗唱できるようにしていただいたほか、例文の主語や動詞などを部分的に変化させながら音読する「パターンプラクティス」を取り入れて、暗唱できるようになるまで練習していただきました。
私が心がけたのは、スピーキングに直接つながっているトレーニングであることをお伝えし、自発的に文をつくっている意識をもっていただいたことです。パターンプラクティスでも、自分のことに置き換えて文をつくってもらったりもしました。回数を重ねるごとに、小須田さんが身振り手振りを交えながら私に語りかけるように暗唱できるようになっていきましたね。スピーキング力の土台づくりとして一生懸命に取り組んでいただけたと思います。
小須田さん:暗唱トレーニングは大変でしたね。一文ごとの暗唱であればまだ難しくはありませんでしたが、一段落の暗唱ができるようになるまでには最初は時間がかかりました。ただ、暗唱トレーニングを繰り返すことで、語彙や表現を文単位で頭のなかにインプットできたのはとてもよかったと思います。
伊丸岡トレーナー:また、1か月目の最後あたりからは、実際のアウトプットトレーニングも導入しました。最初に行なったのは、あるお題に対してその説明を次々加えていく「Guessing Game」です。たとえば “a chair” がお題なら、 “It’s a type of furniture.” “It has four legs.” のように、その物の説明をしていきます。最初は何を話したらいいか迷うケースがよく見られたため、まずは簡単なものからシンプルな言葉で説明できるよう練習していただきました。
また、「コーヒーか紅茶のどちらが好きか」のようなふたつの選択肢からひとつを選んで理由を瞬時に説明する「Comparison & Why Game」も行ないました。答える自由度が高いため、「Guessing Game」からもう一段階ステップアップしているトレーニングです。
第二言語習得研究の知見によると、スピーキングには「概念化(何を言うか)」→「言語化(どう言うか)」→「調音(どう発音するか)」というプロセスがあると言われています。日本人英語学習者の方は「どんな内容をどんな構成で話せばいいかそもそも思いつかない」という最初の「概念化」の部分で苦労されることが多いのですが、幸い小須田さんの場合はその点はクリアできており、話すこと自体にもそれほど抵抗は見られませんでした。ただ、その次の段階である「言語化」を苦手とされていたようでしたので、フィードバックの際には小須田さんがうまく言語化できなかった表現をその都度お伝えし、アウトプットの引き出しを増やすように心がけました。
小須田さん:日本では英語で考えて話す機会がほぼないため、自分がもっている英語力でまとまった文の英語を話すのに最初は苦労しましたね。話そうとするときに難しく考えたり複雑に考えてしまったりすることがあったんですよ。
ただ、まとまった量の文を話すのが必要な場面ももちろんありますが、「短い文章で相手に伝えられればいい」という伊丸岡トレーナーからのアドバイスがとても役立ちました。自分の知っている言葉だけでも意外と伝えられるものですね。学んだことは現地でのコミュニケーションにも活かされていると思います。
――最初は模試で500点だったTOEICスコアも、最終的にはIPテストで895点をとるまでに伸ばすことができましたね! いま実際に海外で生活してみて、どんなときに英語力の伸びを実感していますか?
小須田さん:バンクーバーに来て6か月ほど経ちますが、生活に必要な英語でのコミュニケーションに不自由を感じることはほとんどありません。政府関係の書類申請や保険の申請などで英語を使わなければいけない場面も多々ありますが、日本でしっかり準備できたからこそ、特に困ることなく過ごせています。また、渡航前にはまず現地の語学学校に通うことを検討していましたが、その必要性がなくなったのも大きいですね! ストレートで専門学校に通えています。
――そして先日発表があった『英語コーチング・アワード』では、小須田さんと伊丸岡トレーナーのペアがTOEIC Speaking & Writing賞の大賞を受賞されました!
小須田さん:嬉しかったですね。海外渡航を考えていたもののコロナ禍で諦めざるを得なくなった方、あるいは当初の予定とは違う場所に行かなければならなくなった方は、僕以外にも大勢いると思います。僕自身、現地でそういう方にお会いしたこともあります。
『英語コーチング・アワード』の応募書類では、自分の夢を諦めずに追っている姿勢や、トレーニングを担当してくださった伊丸岡トレーナーとのエピソードなんかも書かせていただきました。私自身の夢に向かう姿、そして伊丸岡トレーナーとの関係性も評価してくださったのかなと思います。
伊丸岡トレーナー:私自身も嬉しかったですし、驚きましたね。小須田さんのおかげです! トレーニングの内容が実際に現地での生活に活かされているのは、トレーナーとして冥利に尽きます。
――小須田さんは、コロナ禍という逆境でも英語学習を続け、見事に海外移住という夢を実現されました。コロナ禍で夢を諦めかけている、挫折しそうになっている読者の方へ、小須田さんと伊丸岡トレーナーからメッセージを頂けますか?
小須田さん:コロナ禍で海外に行くのをためらっている方もいるかもしれません。海外に行くのをやめるのも、僕みたいに海外に行くのもそれぞれひとつの選択肢です。何か迷ったときは、良し悪しで判断するのではなくて、いかに自分が後悔するかしないかを判断材料として決めるのをおすすめします。
そして、「英語は慣れだ」と言ってやみくもに英語学習をやっていても、できない理由がわからないまま学習を進めたままでは非効率的になってしまいます。よって、自分の課題を適切に理解している人と一緒に勉強できると効率的ですね。そんな環境を与えてくれるのがENGLISH COMPANYです!
伊丸岡トレーナー:海外に行きたいもののコロナ禍で難しいと考えている方はきっといますよね。ただ、いつかは海外に行けるタイミングが来るはずなので、そのタイミングを見つけていただければご自身の視野が広がって行くはずです。
もちろん日本にいても、英語学習ならENGLISH COMPANYでしっかりできますよ! これから海外に行くという夢を抱いている場合は、まずはご自身の課題を把握したうえで、正しい学習を続けて英語力の土台を築いていくことが、夢への最初の一歩になるのではないでしょうか?
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